ちょっとしたパラダイムシフトが起きた日

おはようございます。こちらは2月7日(水)朝の7:40です。

相変わらずこの時間はまだ暗く、月が輝いておりますが、気持ち、到着した頃(1週間前)よりも少しづつ明るくなってきている気がします。夏が近づいてきているということでしょうか😃(←気が早い?!)

さて昨日の報告。
昨日は色々なことが進みました。そして私の中でちょっとしたパラダイムシフトが起きた日でした。どんなパラダイムシフトかというと、今まで日本と比べては「不便だ!高い!ブーブー!」と嘆いておりましたが、ふと「もしや、この不便さが意外と良いのか・・?意外と楽しいのかも?」と思ったのです。
特に何かスペシャルなことがあったわけではないのですが、なんでしょう、1週間という時間も意味があるのかもしれません。
少しづつこちらの生活リズムにも慣れ始めてきたので、そう思える余裕が出てきたのかもしれません。あるいは、昨日はまだ行ったことのない道を色々歩き、新しいお店、自分好みのお店を開拓できたのでそう思ったのかもしれません。

日本では、街に出ればお店がたくさんあり、しかも比較的夜遅くまで開いています。(18時には閉まらないという意味)。ですから、日本にいるときは「どれが良いかな〜?」と、たくさんありすぎる中から選択するのが基本です。
しかしこちらにいると、自分の気にいるもの(というか必要なものも(汗))で、買える値段のものはなかなかありませんから、ある種トレジャーハント、宝探しのような感じだ、と気づいたのです。
最初の1週間は、この「買い物=宝探し」ということに気づいていませんし、どの辺の鉱山に行けば金がたくさんありそうか、というアタリをつけることもできませんから、金がコロコロ転がっていた日本を思い返しては「不便だー!100均どこだー!無印どこだー!」と嘆いておりましたが、1週間経ち「買い物というのは、どうやらここではトレジャーハントらしい」ということが理解できてきたら、なんというのでしょう、こちらの買い物には、宝を見つける喜びが伴う、ということに気づきました。
例えば、好みのマグカップを見つけられたとき。今まで行ったことがなかった道に安い洗剤のお店を見つけられたとき。いつもドアがしまっている店がたまたま開いていたとき、などなど。どれも、日本では比較的当たり前、容易にできることです。だからよっぽどお気に入りのものを、よっぽどお得プライスで買えないと、買い物で感動レベルの喜びはありませんが、こちらにいると、それらは容易なことではないので、見つけられたときの嬉しさが大きいのです。「もしや、これが『幸福度』が高い理由のなのか!?」とさえ、思ってしまいました。

限られた予算の中で、自分のお気に入りのもの、必要なものを、少しづつ見つけて、揃えていく。それが見つからない間は、多少不便をしても、なんとか工夫をしてしのぐ。しかも、手に入れたものは時間をかけて探して、苦労して獲得したものだから、思い入れ&愛着があるから大切にする。
「もしかして、ヨーロッパの人たちは、それを楽しんでいるのではないか?日本だったら、お気に入りが見つかるまでの間は『とりあえず100均でしのぐ』とか『無印に行けばなんかあるだろう』という技を使えるが、ここではそれがないから必然的に知恵を絞るしかない。もしやその生活の工夫や知恵を絞ることを楽しんでいるのではないか?」と気づいたのです。
真実かどうかは分かりませんし、私自身、まだうまく言葉にできませんが、なんだかこの、不便さの中に、楽しさとか、小さなハッピーがあるように感じ始めています。
あとは、18時間際に街を歩いていると、気持ちいいくらいにみなさん、パタン、パタンと店を閉めるわけです。そこには、「みんな閉めるから、逆にあと1時間開けておけば売り上げ伸びるかも」なんで計算は微塵もなく、「さ、18時になったから仕事はおしまい!今日の夜は何を食べようかしら?そうだ、今日は録画していたあの映画を見ながらご飯食べよーっと」という感じで、オンオフの切り替えが見事です。
個人だけではなく、街全体が18時過ぎると「仕事は終わり!もう夜のエンジョイタイム!」という感じでリラックスする気がします。

そう考えると、ヨーロッパ(ルーヴェン)は、週末と平日の差、日中と夜の差が、日本(東京)よりはっきりしている、よく言えばメリハリがあるような気がします。

「これはこれで、慣れたら楽しく、むしろ快適なのかも知れない」というのが、昨日の私の大きな心理的変化でした。

その他にも色々なことがあり、物事も進捗したので記録のために書き留めます。(今日の投稿はいつにも増して長いです!色んなことがあったので)

まず朝一は寮の事務担当者(まったく「寮母」という雰囲気ではないですが、多分役割的には「寮母」さんみたいな人)を訪ねました。例によってノックしても居なかったのですが、別の学生が寮母部屋の隣にあるディレクターの部屋を開いたので、何気なく中を覗きましたら、なんと中に寮母さんもおりました。私と目が会うなり「もしかして私?ごめんごめん、今ディレクターと話ししてたの。アハハ〜」と出てきてくれました。
そして無事、彼女の部屋で契約書を交わし、洗濯用のコイン(トークン)も買うことができました。ちなみに彼女はバケーションの間セネガルに行っていたそうです。友達が何年も住んでいるので訪ねたのだと言っていました。セネガルにバケーション・・・。こういうのはヨーロッパっぽいなと思いました。なぜなら、日本にいるときは「休暇にセネガル行ってたのよ。良かったわよ〜」ということはあまり聞かないからです。それに、私だけかもしれませんが、アフリカ大陸に旅するのは、少し敷居が高いです。予防接種のことや治安のこと、言語のことなど・・・。
それで今セネガルをササッと調べましたら、西アフリカに位置し、公用語はフランス語、すなわちフランスの植民地だったようです。ちなみにこの「植民地(コロニー)」という言葉、こちらにいると学生たちの日常会話の中でしょっちゅう耳にします。日本は(一応)植民地になったことがない国なのであまりピンときませんが、こちらの学生達は「あの国は昔、どこどこの植民地だったから、何々なんだよね」ということをよく話します。そんなとき、日本人である自分との意識の違いを感じます。私も今後はこまめに、せめてその国の公用語とざっくりの歴史くらいは勉強するようにしよう、と思いました。(そうでないと会話についていけない(^^;))

セネガルから話が逸れましたが、そんなわけで念願の寮母さんとのMtgは無事に済みました。彼女はちょっとウッカリなところもある感じですが、とても明るくて、あっけらカーンとしている身ぎれいな女性(私のイメージではベルギー人というよりイタリア人とかスペイン人ぽい。寮母というより、インテリアデザイナーという雰囲気)なので、彼女との打ち合わせ後、なんだか明るい気持ちになりました。やっぱり明るく元気なのは大事ですね。私は最近、真剣&必死になりすぎているので、もっと彼女のように「なんとかなるわよ、アッハッハ〜!」とややテキトーに、ケセラセラでいこうと思いました。(「単位?落としたってなんとかなるわよ〜!アッハッハ〜」みたいな感じ)

その後、キッチンでランチをしましたら、久々にインド人神父さんと一緒になり、「キッチンの掃除」について色々教えてもらいました。というのもこの寮では毎週分担で「キッチンの掃除担当」というのがあり、もちろん私も当たっている週があるので、何をしたら良いのか?質問したからです。
曰く「基本的には使った人が各自綺麗にするべきだから、大したことをする必要はない。せいぜいゴミ箱がいっぱいになっていたら捨てにいけばいいくらい。あとは布巾が汚くなっていたら、寮母さんのところに行って新しい布巾と取り替えてもらえばいい」ということでした。しかし、「ただね」と前置きした後、少し声を潜めて、「数人、自分が使った食器をなかなか洗わない人がいるんだよ。僕は少なくとも2名知っている。一人は僕と同じインド人で、しかも同じエリア出身なんだよ!まったく」と教えてくれました。それを聞いて私は、「何気にチェックされるんだな。綺麗に使うようにしていたけど、より一層気をつけよう🤭」と思いました。
さらに彼は、掃除当番表を見ながら、「そう、君はこのキッチンを使う唯一の女性だ。他の女の人たちはみんなもう一つのキッチンを使っている」と教えてくれました。(私のコミュニティは人数が多いのでキッチンが2つあるのです。しかし、私の部屋の前住者(男)がこちらのキッチンを使っていた関係で、私もこっちのメンズキッチン(?)を利用することになっているそうです)

なので私が、「そうか〜。偏見を持ってはいけないけど、なんか男の人の方がコップとか放置しそうだな〜。女の人の方が綺麗に使いそう」と言ったら、彼はニヤリと笑い「その先入観は合っているかも知れないけれど、それよりも君は知っておいた方が良いことがある。すなわち世の中には、“男性”、“女性”、そして“学生”という第3のカテゴリがあるということを。僕は修士から数えてすでに7年ベルギーで学生をやっていて、4年別の寮、3年この寮にいるから色々見てきたけど・・・学生っていうのは、男も女も関係なく”学生”なんだよ(苦笑)」と教えてくれました。
私は自分の日本での大学時代を思い出し「あ〜わかるわかる。それは大変だ」と言いましたら、「ただね、ここのキッチンは比較的マシな方だと思うよ。なんでかというと、僕たちのコミュニティはシニア学生が入るところだから」と教えてくれました。私はこのとき少しだけ、自分が今の年齢で留学したことに感謝をしました。(ちなみにそのインド人神父さん@博士号は44歳だか46歳です。はやり大人と話すと落ち着きます😌

そしてランチ(チコリを茹でただけのもの)を食べた後のメイン仕事は、市役所に外国人登録をするための書類の印刷でした。
必要書類のほとんどは日本からプリントアウトしていたのですが、1つだけ、「財政能力証明書」も必要だとは知らず、それはプリントしていなかったのです。寮母さんと寮の契約書を交わせたおかげで、やっと市役所に行かれるようになりましたが、その書類がないとダメです。ゆえにランチ後は、街のプリントショップに向かいました。そう、この街は学生の街なので、いたるところにプリントショップがあります。私の寮から1分のところにもあります。しかし、初めて入ったプリントショップはなんか薄暗かったし、使い方もよくわからないし、さらに「財政能力証明書」なんて個人情報バリバリのものを、薄暗い街のプリントショップでプリントするのは少し不安になり、さらに、冷静に考えると、おそらく街のプリントショップより、大学の施設の方が安くプリントできるに違いない、と思いついたので、大学の図書館でプリントすることにしました。

私の大学にはメイン図書館と、各学部の図書館があります。私の寮から近いのはメイン図書館なので、昨日は初めて、メイン図書館に入ることにしました。
近づいてみると、図書館はまるで大きな教会のような立派な建物です。どこから入れば良いのか分からないので入り口の人に聞くと、「カバンとコートは図書館の中に持ち込み禁止なので、そこのロッカーに全て入れてください。ただ、パソコンや貴重品、ノート、筆記用具などはなんでも中に持ち込めます。ロッカーの横のカゴに入れて、持ち運んでください。入るときは、学生証をスキャンすれば入れますよ」と教えてくれました。

そうして入った図書館は・・・実はネットで事前に館内の写真を見ていましたが、思っていたよりずっと広く、まるで美術館のようでした。メイン読書室もとても素敵で、まるでハリーポッターの世界!こういう雰囲気が大好きな私は、一気にテンションが上がりました。「やっぱりヨーロッパはいい😍」と、それまで「ヨーロッパ不便!」とブーブー言っていたクセに、すっかり盛り上がりました。特に、今は試験が終わった期間で、ほとんど図書館に人がいないので、余計ゆったりしていて良い雰囲気だった気がします。多分試験期間中は、それはそれは恐ろしい、殺伐とした、ピリピリ張りつめた空気になるのでしょう。(あぁ怖い)

しかし目的は読書ではなく、プリントです。係りの人に聞きましたら、プリントカードを作るには銀行口座が必要ということがわかりました。銀行口座がなくてもできるけれど、その場合3ユーロ多く払わなくてはいけないとのこと。私はあと1週間もすればこちらで銀行口座を作れるはずなので、3ユーロ多く払うのは嫌です。なので「じゃあいいや。街のプリント屋さんでプリントします」と言ったら、その女性は大変親切で、「緊急で印刷したいの?たくさんあるの?」と聞いてくれました。「1枚だけ。市役所に届けをするのに財政能力証明書を印刷したいんです」と伝えたら「じゃあイレギュラーだけど、事務用のパソコン&コピー機から印刷していいよ」と印刷させてくれました。
私は他の国や他の大学のことは(日本以外)知りませんが、みんなこんなに親切なのでしょうか?前にも書きましたが、この大学は本当にスタッフがみんな親切だし、とてもしっかりきっちりしています。この大学の個性なのか、あるいはベルギーの国民性なのかは、まだわかりませんが、とにかく、私はこの大学&スタッフには大変救われております。ありがたいことです。

 

そんなこんなで、無事、必要書類を印刷できました。
そのあとは、素敵なオーガニックショップを見つけて嬉しくなったり、数日前に「これは中古屋というか・・・(苦笑)」と思ったセカンドハンドショップの別店舗を見つけ、入ってみたらこちらの店舗は意外と綺麗で掘り出し物があるかも!と嬉しい気持ちになったり、前日に続いてまた、いい匂いにやられてベルギーワッフルを買い食いしたりして、ほっこり幸せな気持ちで帰路につきました。(結局ベルギーのワッフル好きなんじゃん!美味しいんじゃん!という感じですね(^^;)ちなみにこちらでは「ベルギーワッフル」ではなく、ただの「ワッフル」でした。)

そうそう!あと昨日の特筆事項としては、なんと昨日、私宛に郵便が届きました。寮母さんもびっくりしたようで、「早くもヒロコに郵便でーす」とわざわざキッチンまで届けてくれました。(普通は、寮の入り口の棚に置かれるのを自分でチェックして、自分で回収する仕組みです)

その郵便は、8年前にカミーノで出会った、カナダ人の大親友カップルからでした。そう、私のベルギー郵便第一号はなんと日本ではなく、カナダからでした😃🇨🇦

彼らは真面目なので、小包に手紙を入れてはいけない(入れると申告せねばならず、料金が上がるというのが基本ルール、確か)なので、それを守っており、手紙は入っていませんでした。ただ、封筒に「ハッピーニューイヤー!新しい冒険を楽しんで!」と書いてあり、中にはロードオブザリングのフレーズが印字されたネックレスが入っていました!これだけで十分彼らからのメッセージが伝わります(感涙)。
そう、私たちは8年前カミーノを歩いているとき、よく、「まるでロードオブザリングに出て来そうだね」とか「ロードオブザリングでこういう台詞があるけど、本当名言だよね」とよくLORの話をしていたのです。
書かれていたセリフは、Not all those who wander are lost(さまよう者すべてが道に迷うわけではない)。

 

これはロードオブザリングの中で、アラゴルンが言う詩の一部でした。(wikipedia情報)
全文は以下。

All that is gold does not glitter,
Not all those who wander are lost;
The old that is strong does not wither,
Deep roots are not reached by the frost.
From the ashes a fire shall be woken,
A light from the shadows shall spring;
Renewed shall be the blade that was broken,
The crownless again shall be king.
by J.R.R. Tolkien

金はすべて光り輝くとは限らない
さまよう者すべてが道に迷うわけではない
年老いても、強いものは枯れない
深い根には霜は届かない
灰の中から炎はよみがえり
影の中から光がさすだろう
折れた刃は新たに鍛えられ
無冠の者が再び王になるだろう
(訳byわたし)

きっと、いくつかある種類の中から、今の私に最適な、勇気付けるものを、と思って選んでくれたんだろうな、と思うと、ありがたくて泣けてきます。人生で一番大切なのは友達、仲間、家族、とにかく人ですね、ほんと人

そんなわけで、昨日はとても充実した、素晴らしい1日でした。感謝です。

さて今日は、オリエンテーションの予約をしていなかったことに気づいたので、オリエンの予約など事務作業をして過ごす予定です。
あとそろそろカレーが食べ終わりそうなので、余裕があれば、明日以降の食べ物を料理します。
(そう、皆様、色々簡単美味しいレシピを、どうもありがとうございますとっっっても助かります(感謝)😆💕

ではでは、日本は今は、18時ですね。もう少しでみんな帰宅タイムですね。お仕事、家事、お疲れ様でございます。

All is well.起こることはすべてベスト
今日も素敵な1日を😊💕

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