少しの負荷をかけると、人生は広がる

今日、NVC(非暴力コミュニケーション)講座の6回目が終わった。
前回あたりから感じていたけれど、だんだんNVCを英語で習う負荷が下がってきた(つまり英語に慣れてきた)。

依然、2人組でのロールプレイ練習タイムは苦手意識があるけれど、普通に授業に参加する分には、だいぶ気楽に受けられるようになった。おかげでNVC以外でも、英語で講座を受けたり、イベントに参加することへの心理的ハードルがグッと下がった。

実はNVCを英語で習い始めた直後は、「やっぱり日本語で受けられる講座をもっと探せば良かったかも」と思っていた。なぜなら、超集中しないと説明している内容が聴き取れないのでエネルギー消耗が激しいし、みんなの前で英語で喋るのは緊張して疲れるから。
しかし冒頭に書いたように、だんだん慣れてきた今、英語で受けて本当に良かったと思っている。英語で受けなかったら、いつまで経っても「英語を道具として使いこなす世界」には近づけないから。

それで思ったのが、少しの負荷をかけることの大切さ。
筋トレでもそうだけれど、人間、今の自分の限界をちょっと超える負荷をかけることで成長する。負荷がかからない範囲(=コンフォートゾーンの範囲内)で生きていたら、ストレスもないけれど成長もない。

以前、ヨガの先生(医学博士でもある)に習ったのが、ストレスには「ユーストレス」と「ディストレス」の2種類あり、「ユートレス」(適度なストレス)は心身の健康のために、むしろ必要なものだということ。適度なストレスがあることで、骨が強くなったり、筋肉が強くなったり、脳が活性化したりする。

ストレスが健康に害を及ぼす「ディストレス」となるのは、自分のキャパシティを超えた過度なストレスを受けた時。もちろん、ストレス耐性は人によって違うから、何が過度かは一人ひとり異なる。
つまり、大切なのは(やはり)自分の内側と対話すること。
今感じているストレスが自分のキャパシティの範囲内かどうか、自分に確認してあげること。

言うまでもなく、キャパシティが大きいから偉いとか、小さいからダメ、ということはない。
自分のキャパシティを理解していることが大事。

自分が手に負える範囲の「小さな負荷」は、生活に心地良い充実感をもたらし、自分の枠を広げ、世界を広げてくれる。

別の見方をすると、「なんか毎日退屈だなぁ」と感じるときは、無意識のレベルで自分の枠を広げることを求めており、「小さな負荷」を欲しているサインなのかもしれない。

せっかくこの世界に生まれてきたからには、死ぬまで小さな挑戦を続け、自分の枠を広げ続けてゆきたい。